貴金属は続落
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- 2017.12.08
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相場の動きが大きくなってきました。
米税制改革法案については年内成立に楽観的な見方が強まり、政府機関閉鎖も懸念されていた暫定予算案も2週間の延長で協議がまとまりそうな流れ。
トランプ大統領によるエルサレムのイスラエル首都認定という大きなリスク要因はありますが、次の展開が見通せない為に市場様子見。本日発表される米雇用統計への期待感も強いこともあり、市場はリスクオンのドル高・米金利上昇となっています。
リスクオンでNYダウは上昇していますが、商品相場はさえない値動き。中国の金融引き締め観測から非鉄が急落し、その影響が商品相場全体に波及している状況です。
貴金属も商品相場の急落に連れて下落。別格の存在であるはずの金も長らくのレンジ相場を経て下抜け。1260ドルを抜けたことで1200ドル付近までの下落もあり得る展開となってきました。その他、銀も16ドル、プラチナは900ドルの節目を下抜けています。
ドル建て価格をフォローしてきた為替は、113円まで円安が進んでいますが、円安の勢いはそこまで強くありません。
当初から利上げが決定されるFOMC前が一番売られやすい地合いになると考えられていたため、今回の下げはある意味想定内。貴金属はここまでさほど下げることなく粘り強い値動きを続けてきたため、調整幅も大きくなりました。
FOMC後は上昇に転じる予想ですが、果たしてどうなるのでしょうか?