貴金属は劣勢局面
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- 2013.11.11
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欧州でECB利下げ、フランス格下げ。米国ではGDPと雇用統計が予想外の改善。
大きなニュースが続きました。単純に見ればユーロ圏の景気は依然低迷しており、対照的に米国は景気回復の道を歩んでいるという事になります。
しかし、事は簡単なものではないでしょう。
これを言ってもきりがないことは理解していますが、昨今の米経済指標の正確性には大いに疑わしいと感じます。今回の2つの指標は、政府機関閉鎖の影響を微塵も感じさせない強い数字でしたが、混乱の中での集計であり、バーナンキFRB議長も雇用統計のブレに言及したように今後大きな修正を迫られる可能性も有るでしょう。
いずれにしろ消えかけていた12月緩和縮小観測が再び勢いを強めることとなっています。
そして欧州不安の再燃でユーロ安も加わり、貴金属には非常に厳しい環境となりました。
金は1280ドル台で踏みとどまっていますが、あと一押しすれば1200ドル付近までの急落するであろう非常に脆い立ち位置です。
劣性局面を打開するには、今週予定されているイエレン次期FRB総裁の公聴会での、サプライズ的なハト派発言しかないでしょうね。