貴金属はしばらく下落の流れ
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- 2017.03.08
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引き続き3月米利上げの織り込みを進める市場。
3月利上げだけではなく、今後の利上げペース加速も噂される状況では、政局・地政学的リスクという支えがある貴金属も耐え切れません。
貴金属は全体に軟調な値動きを見せ、金は一時1214ドルまで下落。今週末の米雇用統計で堅調な結果が出ればもう一段の下げとなり、その後15日のFOMCまで貴金属は軟調に推移すると予想されます。FOMCで利上げが決定されれば、やっと悪材料出尽くしで反転に転じる流れとなると思うのですが、それまでにどこまで下げるのかが問題。1200ドル台をキープすることが出来れば御の字でしょう。
3月利上げが確定的な状況でも、NYダウはさほど値崩れしていません。利上げについては米景気回復の勢いを削ぐことになるため、トランプ政権としては好ましい方策ではないでしょうが、現状では容認という雰囲気です。しかし、利上げをきっかけとして株価が大きく値崩れすることになればトランプ政権は黙っていないと思われ、その場合はFRBに対する介入もあり得るということになります。こうなると大混乱必至ですので、イエレンFRB議長にはより一層の慎重なかじ取りが求められます。