財政に加え政局も不安定化 混迷を深める欧州
- UPDATE
- 2012.08.20
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先週末のフランス大統領選で、市場に理解あるとされている現職のサルコジ氏が遅れをとり、決選投票も不利と伝えられたことで、欧州のセーフティネットが崩壊するのではないかとの懸念がでています。
また、比較的平穏だったオランダも緊縮財政を巡る混乱で内閣総辞職。財政赤字削減が危ぶまれる事態に。
スペイン10年債利回りも再び6%を超えし、経済指数も悪化。悪材料続きで欧州リスクは増大しています。
そしてユーロは大きく売られ、株価も大幅下落し、一時180ドルを超える下げ幅になりました。
商品も売られる典型的なリスク回避相場です。
貴金属も当然のように売られています。
欧州の政局は5月6日のフランス大統領選決選投票とギリシャ総選挙の結果待ちですが、財政不安だけでなく政局の不安定さも加わり、欧州情勢が悪化していることは確かです。
FOMCの動向次第で市場は更なる深みにはまりそうな雰囲気になってきました。