警戒感が強まる市場
- UPDATE
- 2013.06.06
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注目のADP雇用統計は13万5000人増と市場予想の16万5000人を下回る結果。
週末の米雇用統計とリンクしているわけではありませんが、雇用統計に対しての警戒感も強くなっています。
また、昨日はFRBがベージュブック(地区連銀景況報告)を発表し、12地区すべてで「緩慢または緩やかなペースで米経済は拡大」としました。前回の内容より景気回復に対する見方が弱まっています。
2つの材料は米国の量的緩和早期縮小観測を後退させるものになるかと思われましたが、市場は素直に反応しません。貴金属は既に量的緩和縮小を織り込んでいるため影響は限定的ですが、株式市場は織り込みが十分でない分、急落となっています。
雇用統計の結果次第では株価が暴落する可能性もあります。株が下がるような事態になれば基本的には貴金属には上げ要因ですが、株の下げ幅が大きくなりすぎれば貴金属からも資金が流出することになります。
金融緩和で世界中に大量の資金が出回ってはいますが、安全と呼べる置き場はなく、その時の状況によって比較的安全そうな場所に資金を移すという事しかできない状況です。
特に今週末は値が飛ぶ展開となりそうです。