調整相場
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- 2012.10.10
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昨日はIMFが世界経済の成長率見通しを下方修正し、不透明感の高まりを指摘しました。
また同日開催されていたユーロ財務相会合で進展がみられず、欧州債務問題を巡る情勢が混沌としてきていることに嫌気し調整相場となっています。
先日の米雇用統計の改善からドルが買われる流れとなっており、ドル高により商品市場は圧迫され利益確定が進んでいますね。
スペインの支援要請は波乱含み。ムーディーズによる格付け見通しも棚上げされたままで、今のところ国債金利が落ち着いた状況にあり、やや逼迫感が後退していることもあるのでしょう。慌てて支援要請に動く様子はありません。
EUとしては緊縮条件達成に2年間の猶予期間を設けるという更なる妥協案を示し、スペインを懐柔しようとしていますが、トロイカの片割れであるIMFは強固な姿勢を崩していません。最終的には支援という選択肢しかないと思われますが、そこに至るまでの条件闘争はしばらく続きそうです。
貴金属も今週に入り下落が続いています。南アフリカ鉱山での混乱が拡大傾向にあることが下値を支えていますが、好材料出尽くし感もあり上値は重いです。スペインが支援要請に踏み切れば局面は反転すると思われますが…。