調整局面
- UPDATE
- 2016.05.24
- GATEGORY
- OTHER
6月米利上げを巡り警戒感が強まる中、ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁が追加利上げに肯定的な発言。
またしても地区連銀総裁からのタカ派発言となりました。水曜日にも3名の地区連銀総裁が講演予定。そして、27日には本丸イエレンFRB議長の講演が控えています。6月利上げをするのであれば27日のタイミングで地均しを行う可能性が高いでしょう。
米国だけのことを考えれば、このタイミングでの利上げも肯定されるでしょう。しかし、米利上げが世界経済に及ぼす影響を考えればより難しい問題となります。昨年来から一番の懸念事項だった中国経済は落ち着きを取り戻してきましたが、未だ危うい状況に変わりなく、米利上げが再度の混乱を招く可能性は否定できません。また、欧州では6月に予定されている英・EU離脱国民投票があります。現状、この投票に対する賛否は拮抗しており、仮にEU離脱が現実のものとなれば経済的な混乱は必至。この辺りの不透明感が貴金属を支えている要因でもあります。
米国にしても大統領選を前に経済的な混乱は避けたいところ。仮に混乱が大きなものになれば、それはトランプ氏を利することになります。悩ましいですね。
貴金属は軟調。為替も日本の貿易収支が3か月連続の黒字となったことを受け円高気味。今週は調整局面です。