複雑なトランプリスク
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- 2017.08.21
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バルセロナでのテロや、北朝鮮情勢の緊迫化を嫌気しリスク回避の市場。
さらに不安定を増すトランプ政権で、今度はバノン大統領首席戦略官を更迭すると発表。トランプ大統領誕生の立役者ともいえる腹心を切ったことで、市場は一時混乱する動きを見せましたが、結果的にはバノン氏更迭を好材料として捉える動きとなっています。
重要人物が政権からいなくなることは通常は悪材料として取られるのでしょうが、バノン氏がトランプ大統領以上のアメリカ・ファーストの保守強硬派であることから、バノン氏がいない方がリベラルな政策活動を政権が取れるのではないかとの思惑から市場は好材料と捉えた模様。なかなかに複雑です。
結果としてバノン氏更迭の噂段階が緊張のピークで、この時点で金は1300ドル越え。そして更迭決定の一報で緊張一服となり金は急落。1300ドルを超えた達成感からの売りも加わり、終わってみれば1280ドル台まで下落しています。
今週もトランプ政権と北朝鮮情勢に振り回されることになりそうですね。