落ち着いた市場 イタリアに注目
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- 2013.03.11
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米雇用統計のポジティブサプライズにも市場は落ち着いた週明けの状況。
結局は円安が一段と進んだだけですね。本日黒田次期日銀総裁が所信聴取で追加緩和の必要性を示唆していますが、市場は動いていません。ここからの円安には国内要因だけでなく、米国の金融政策が必要になります。
ドル建て価格が張り付いている金は、円安分の上昇。そろそろ底入れかと思われますが、はっきりとしない値動きが続いています。
先週は米雇用統計を筆頭にイベントの多い週でしたが、対照的に今週は重要イベントが少ないです。そんな中、今週は欧州情勢が市場の動向を左右するかもしれません。
総選挙以来カオスな状況となっているイタリアで、金曜日に新議会が招集されます。今のところ材料視されていませんが、先週末格付け会社フィッチが政局の混迷により景気後退と債務危機に対応する能力が脅かされていることを理由に、イタリアの信用格付けを1段階引き下げています。安定的な新政権を樹立できなければ再選挙の可能性も高まります。
イタリア新議会招集を前にEU首脳会議が予定されており、ここでイタリア問題に対し効果的な手を打てればよいのですが…。
蓋を開けてみないとわからないのが欧州情勢。波乱の展開も十分考えられます。