荒れる9月
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- 2013.09.24
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20日のブラード・セントルイス地区連銀総裁の発言に続き、相次いで連銀総裁が緩和縮小について発言がありました。
ダドリーNY連銀総裁が、6月にバーナンキFRB議長が示した緩和縮小に関する時間軸はなお非常に有効だとし、9月の緩和縮小見送りは債務上限を巡る議論を前に正当であったと発言。つまり、債務上限問題が片付き次第、当初の計画通り年内には緩和縮小が始まるとダドリー総裁は示唆したことになります。
また、フィッシャー・ダラス地区連銀総裁は9月緩和縮小見送りでFRBの信認は著しく傷ついたとFRBを批判。
9月FOMCでの決定に対するバランスを取ろうとしているように見えますね。
当初はバーナンキFRB議長の発言から、FRBは米景気回復に対して非常に慎重なスタンスを崩しておらず、緩和縮小は早くて9月、状況によっては年明けになるのではないかと考えられましたが、実際はFRB内でも意見が拮抗状態にあるようです。
バーナンキFRB議長には市場との対話だけでなく、FOMC内での調整ももっと必要でしょう。暫く緩和縮小を巡り不安定な状態が続きそうです。
欧州ではドイツ総選挙は無事メルケル与党が大勝。今後は大連立をまとめる交渉となります。
メルケル勝利で不確定要素が一つなくなったことはプラスですが、同日ドラギECB議長が欧州議会で追加の資金供給オペを実施する用意があると証言したことでユーロは大幅下落しています。
ユーロ安はドル安→貴金属圧迫ですが、世界的な緩和状態の継続は長期的には貴金属にとってプラスです。
まだまだ荒れる9月は続きます。