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英国の混乱を尻目に銀が急騰

UPDATE
2016.07.01
GATEGORY

英EU離脱問題は一旦棚上げで、株価も英国民投票前の水準までほぼ戻してきました。

市場は英EU離脱を消化しつつありますが、震源地英国での混乱は続いています。スコットランドが独立を示唆するなど国内の分裂が危機的レベルまで高まる中、敗者であるキャメロン首相が辞意を表明。離脱派のリーダーであるボリス・ジョンソン氏が次期首相として期待されていましたが、党首選への立候補を辞退。もともとボリス氏は友人でもあるキャメロン首相への対抗心や功名心で離脱派についただけであり、本心は残留だったとの話も伝わっています。すでに残留派が主張していたEUへの拠出金話は出鱈目だったことが明らかになり、いざ離脱が決まってからのロードマップもあやふや。ただでさえこれから厳しい交渉が山のように待ち構えている状況にもかかわらず、離脱派にこれを乗り切る計画はおろか、知恵も気力もないことは明白です。このことはボリス氏が一番理解していたからこその出馬辞退なのでしょう。結局、このツケを払うのは英国民です。

 

そして昨日、英国の中央銀行に当たるイングランド銀行カーニー総裁が、EU離脱決定での景気見通し悪化に対し、来月までに一段の金融緩和に踏み切る可能性を強く示唆しました。

これを受けて市場はさらにリスクオンが進む展開。貴金属は景気連動商品の銀・白金が相場を牽引しています。特にここ1週間で17ドル台から19ドル台へと10%近い急騰を見せる銀の勢いが目立ちます。英EU離脱で金に注目が集まっていましたが、金は先物中心で実需が付いて行っていません。その点銀はもともと実需が増加しており、供給が追い付かないとの見通しがあったため、ここにきてその存在が見直されてきた感があります。急騰しているとはいえGSRはまだ70付近。銀の上値余地は十分あります。

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