緩和縮小を織り込んでいく市場
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- 2013.07.08
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週末の米雇用統計改善から、さらに緩和縮小を織り込んでいく市場です。
そして、好調な米国に対し中国では週明けの株式が続落。
ドル高に加え、中国景気減速が意識された貴金属市場も軟調です。
貴金属市場にとって米金融緩和縮小はネガティブ材料なのは間違いありませんが、問題発生からそれなりの時間が経過しているにもかかわらず、まだこの材料に敏感に反応し急落する状況には違和感があります。既に株式市場は金融緩和縮小から企業業績にテーマが変わり、今回の雇用統計でも影響は限定的でした。また、地政学的リスクから原油は高値を維持しています。
いまは貴金属について、すべてがマイナス方向に受け取られる弱気相場なのでしょう。
それでも何とか産金コストが意識される1200ドルはキープしています。市場がパニックになれば産金コストも無視したつっこみはあるにせよ、このあたりで底固めとなりそうな雰囲気です。
さて、7月に入り夏休みモードの欧米。今週は10日(水)に6月FOMC議事録公開とバーナンキFRB議長講演が予定されています。9月の緩和縮小が有力視される中、波乱はあるのでしょうか?