緩和縮小はもはや陳腐化?
- UPDATE
- 2013.12.10
- GATEGORY
- OTHER
昨日は特にイベントのない中、例によって米連銀総裁から早期緩和縮小を示唆する発言がありました。
先ず、タカ派であるラッカー・リッチモンド地区連銀総裁とフィッシャー・ダラス地区連銀総裁が超緩和的な金融政策のリスクは恩恵を上回ると、改めて早期の緩和縮小をすべきとの姿勢を示しました。そして、中間派といわれていたブラード・セントルイス地区連銀総裁も、小規模に緩和縮小を開始したうえで、2014年上期に状況を再確認することが可能だと発言。
インフレ率の低迷を理由に緩和縮小に反対の立場を取っていたブラード総裁が、緩和縮小容認に回ったことは驚きをもたらしました。
しかし、米雇用統計と同様に、相次ぐ連銀総裁からの緩和縮小発言にも市場は動揺しませんでした。株だけでなく、あれだけ緩和縮小に敏感になっていた貴金属も影響はほぼなし。
やはり緩和縮小は既に既定路線であり、市場にとって陳腐化した材料になりつつあるようです。市場の目は本格的な景気回復ステージに向けられています。
それでも貴金属の底打ちとは言えない状況。年内の底値試しはまだあるとみます。