総崩れ
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- 2013.06.13
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米国の量的緩和縮小観測に、先日の日銀会合への失望が加わり市場はパニック状態です。
昨日はダウが15,000ドルを割り込み、今年初となる3営業日連続の下落。連休明けの中国市場も大幅安となっている他、アジア株は全面安。アベノミクスから一転して、株安の発信地となっている日経平均は一時800円安と12,500円も切ってきました。
このところ金融緩和の恩恵を最も受けていた株式市場は総崩れの状態。欧州にはあまり期待できず、今夜の米国で踏みとどまれるか注目です。
リスク回避相場で、ドルINDEXは現在80.74とドル安にもかかわらず、商品相場の上げは限定的です。唯一強く買われているのは円。リスク回避の円買いで94円台まで円高が進行しています。
米国の量的緩和早期縮小観測で、市場の資金は逃げ場をなくしたようになっています。
金相場はドル建てではしっかりとサポートされており、あとは為替次第。非常に値頃感はありますが、円高はまだ止まっておらず、ここで手を出すのはまだ危険かも。
全ては来週のFOMC(6/18、19)次第です。
しかし、改めて考えてみると、現在の相場の大崩れは米国の量的緩和早期縮小観測から始まっています。確かに最近の米経済指標は明らかに好転してきていますが、その実態は怪しいところ。まだ金融緩和という薬なしで自立歩行するには難しいと思われます。そして、周辺環境がこのところ特に悪化しています。欧州は言うに及ばず、中国も危うくなってきました。この状況下で早期の出口戦略に移れるとは到底思えません。過度なリスク回避市場となっています。