相場天気予報MARKET FORECAST

昨夜行われたG7財務相・中央銀行総裁 緊急電話会議では、欧州債務問題についての認識をG7で共有し、スペイン・ギリシャ問題で協力することで一致。
欧州問題を話し合ったものので、欧州に対する具体的な対策はおろか共同声明も発表ありませんでした。
失望を誘うような電話会談ですが、もともとの期待値が低かったことで市場への影響は限定的のようです。
欧州問題について進展はなかったものの、会議で安住財務相が為替相場の過度な変動や無秩序な動きは経済・金融の安定に悪影響を与えるとの認識を各国で共有したと説明したとのことで、為替介入警戒感が強まり円高に一服感が出ています。
株・商品・貴金属と全体的に落ち着きを取り戻したような相場となっています。今夜予定されているECB理事会への様子見もあるでしょう。
今回のECB理事会には具体的な緩和策が期待され、すでに市場に織り込まれています。明日のバーナンキFRB議長議会証言を控え、上値は限定的かもしれませんが、失望を誘う結果となれば急落はあり得ます。
緊張が続く市場です。