続落相場も貴金属は買われる状況
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- 2012.10.09
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日本が祝日だった昨日10/9は続落相場。
週末発表された米雇用統計で失業率が予想外の大幅低下したことから、QE3縮小懸念が発生しリスク回避ムードの市場でしたが、追い打ちをかけるように7・8月の非農業部門雇用者数の上方修正が発表されました。
上方修正は非常に大幅なもので、8月は9万6000人増から14万2000人増。QE3発動に際して非常に悪い雇用情勢が挙げられていましたが、QE3を実施したいがために意図的に数字を変更していたと勘ぐりたくなるような結果です。今回修正された14万2000人増という結果がそのまま発表されていれば、9月のタイミングでのQE3は大きな批判にさらされ、場合によっては阻止されていた可能性もあります。今回の失業率と併せ、雇用統計については政治的意図を織り込んで考えた方がよさそうですね。
IMFが先程世界経済の見通しを下方修正しました。
欧米は追加緩和カードを既に切ってきましたが、その効果は不透明。
中国を始めとする新興国もリスク要因が満載です。
資本主義は成長なくして成り立たないシステムであり、今後も成長を維持するため、世界各国で追加緩和が続発されることとなるでしょう。通貨の希薄化は誰の目にも明らかです。貴金属が買われていくのは当然の流れです。
リスク回避の流れにのまれ他の商品とともに下落した貴金属ですが、谷は浅いです。体制を整え、再び高値にトライしていくでしょう。