続・地政学リスクで節目抜け
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- 2017.04.13
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シリア・北朝鮮情勢を受けた地政学的リスクが高止まりの状況となっています。
地政学的リスクは相場に対してインパクトがあり、初動は大きく動くものの持続性はないというのが一般的な見方ですが、今回の緊迫感は今までにないものを感じます。
昨日ティラーソン・米国務長官がロシアを訪問してプーチン大統領とも会談していますが物別れに終わった模様。米・露の対立はシリアだけでなく北朝鮮情勢にもリンクしてくる問題です。米国は北朝鮮問題の解決に向け中国の働きかけを強力に催促している状況ですが、北朝鮮としては中国が頼れないとなればロシアにすり寄るのは必定。プーチン・ロシアとしても北朝鮮が米国の軍門に下ることは断固阻止でしょう。
各国の利害関係が絡みあり、事態は複雑さを増します。
市場はリスク回避の動きですが、欧米がイースター休暇前という事が拍車をかけているようです。
安全資産として貴金属が買われる流れが続き、金は1280ドルを突破。一方で為替も108円台に突入。節目を抜けた値動きとなっています。