結論が出ないギリシャ問題
- UPDATE
- 2015.07.13
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12日が最終期限とされていたギリシャ支援への結論はまたも先送り。
国会の承認を経てギリシャが提出していた構造改革案は、国民投票で否決された債権団の案をほぼ受け入れた内容だったようです。しかし、今更ユーロ側はこれをすんなり受け入れる訳もなく、首脳会談では15日までに主要な改革案を法制化するように求めました。
また、支援再開の条件を満たせなかった場合は、一時的にギリシャをユーロ圏から離脱させよとドイツが迫ったとの事。度重なるギリシャの不誠実な姿勢に対し、ドイツはさらに厳しい態度で臨むようです。
基本線はギリシャ残留を望むEUですが、長期化するギリシャ問題で内部でも不協和音が強まってきた模様。ユーロ離脱も辞さない強固派のドイツに対し、穏健派のフランスをはじめとした国は批判的。ギリシャ問題が解決したとしてもEUに亀裂は残ることになります。
さて、次なる期限は15日までのギリシャ法整備ということになりましたが、これは支援合意の条件ではなく、あくまで支援協議再開に向けた条件です。やはり20日のECBへの返済期限まで交渉はもつれて行きそうですね。
貴金属は中国株の下げ止まりを受け連騰。為替も円安に切り返してきました。
今週も中国とギリシャに注目です。