経済イベントより地政学的リスク
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- 2014.08.08
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昨日はECB理事会。
ウクライナ情勢によるユーロ経済への影響を懸念し、デフレに陥る危険性があればQE実施も辞さないとしました。また、QEの対象として国債も含む可能性を示唆。
尚、金融政策は予想通りの現状維持で、全体的にはハト派的スタンス継続。
南欧の信用リスクという爆弾処理に手間取っている間に、ウクライナ情勢=ロシアとの対立という難問も出てきました。EU内でもロシアとの関係性がそれぞれ違うため、足並みをそろえるのも大変でしょう。今後もECBは厳しい運営を強いられそうです。
また、米国では新規失業保険申請件数が発表され28.9万件と予想以上の改善となりました。
2つの経済イベントはリスクオン要因でしたが、市場の目は地政学的リスクに向いており、影響は限定的。全体的にはウクライナとイラク情勢の緊迫化を受けたリスク回避となっています。
昨日1300ドル回帰を果たした金は一段高。白金系も上昇していますが、銀だけはここ最近頭が重い状況が続いています。そういえば銀は8/14に従来の値決め方法が終了し、その後新たな値決め方法に移行します。何か関係があるのでしょうか?