終わりの見えない欧州債務危機
- UPDATE
- 2012.09.27
- GATEGORY
- OTHER
欧州債務問題が燻り続けています。
おさらいをすると、ECBは南欧債無制限買い入れという思い切った手段を発表したものの、支援受け入れ条件となる当事国(スペイン)の支援要請がない状態。なぜスペインが支援要請に踏み切れないのかといえば、支援を受け入れると同時に更なる追加緊縮策を受け入れざるを得ないから。
スペインでは現状でも緊縮策に対するデモが激化してきており、国内の分断も噂されています。ある意味主権までも侵害されるような干渉を受けることはプライドの問題もあるでしょう。放漫運営の末の自業自得とはいえ、簡単に結論を出せる問題ではありません。
しかし、期限は10月18・19日のEU首脳会議までとされており、残された時間は多くありません。スペインが支援要請に動けば、現在の欧州リスクは一旦大きく後退するでしょうが、次の問題が浮上してくるのは間違いありません。終わりの見えない欧州債務問題です。
欧州債問題を受け、市場は利益確定売りの流れ。
金もじわじわと下げ基調。急激な増加となっていた金ETFもさすがに減少に転じています。
スペインの支援要請が出るまでは調整局面でしょう。
尚、プラチナは南アフリカ・ロンミン鉱山でストが終結したことで売りが進んでいましたが、他の鉱山へ飛び火した労働争議が続いており、供給不安が再燃しそうな気配が出ています。