終わってみれば往って来いの1週間
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- 2012.08.22
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6月米雇用統計発表。
非農業部門雇用者数は前月比8万人と事前予想9万人を下回り、失業率は8.2%と横ばい。
前日発表されたADP雇用統計の改善でハードルが上がっていた雇用統計は予想に届かず、雇用の鈍化が再度確認される結果となりました。
雇用状況の引き続きの悪化が確認されたことで追加緩和期待が高まるかと思われましたが、市場は盛り上がりませんでした。雇用統計が悪化したとはいえ、前月のように予想との大きな乖離があったわけではなく、この程度の緩やかな悪化ではFRBは行動に出ることができないであろうとの見解が市場を支配しました。
また、欧州では先週のEUサミットでの合意やECB利下げにもかかわらず、早くもスペイン国債利回りが再び7%を越えています。
欧州に対する懸念は依然強いままであり、ユーロは売られ続け相対的にドルが上昇。
不透明感が強い状況からのリスク回避買いも加わりドルは急騰しています。
そして、ドルが高くなればドルの代替資産としての貴金属の価値も薄まります。
貴金属は連日の大幅急落となり、金は2日で約40ドル下げて1580ドルと今週に入っての上昇分を吐き出す形で引けました。
激しく動いた今週の相場も終わってみれば往って来い。まだまだBOX圏内での揉み合いが続きそうです。