約1か月 動かない金価格
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- 2014.05.26
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注目されていたウクライナ大統領選挙は未だ開票が続いていますが、親欧米派のポロシェンコ氏の当選が確定的で、過半数を制し、決戦投票はない模様。
ポロシェンコ氏は親欧米派ですが、NATOへの参加は慎重であり、ロシアとの対話姿勢を強調。難しい状況の中、バランスを取ろうと懸命です。
懸念されていた大規模な武力衝突のような混乱はありませんでした。しかし、親露派が支配するウクライナ東部ではほとんど投票ができなかったとのこと。投票結果を親露派が素直に受け入れるとも考えにくいところです。
ウクライナ情勢のカギを握るプーチン・ロシア大統領は中国訪問。4000億ドルという記録的なガス供給契約を中国と締結。欧州頼りのガス供給をアジア方面にスイッチすることで、欧米の経済制裁の効果はますます希薄化するでしょう。中国の海洋進出も含め、今後も2国間のつながりは強まり、欧米に対する大きな対立軸となりそうです。
週末の貴金属価格はほとんど動かず。というか約1カ月ほど金価格は1300ドルを挟んで10ドル程度の値動きしかしていません。それなりのイベントがあった割に、非常に動きが小さくなってきました。良くも悪くもエネルギーが溜まってきています。上にしろ下にしろ、レンジブレイクしたときの動きは激しいものになうかもしれません。