米GDP=サプライズ、FOMC=予想通り
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- 2014.07.31
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昨日はイベントデー。
先ず第2四半期米GDPは+4%と市場予想+3%を大きく上回りました。また、前期も-2.9%から-2.1%へ上方修正。市場予想もなかなかの強気な数字でしたが、それを軽く越えるサプライズな数字。寒波により前期が大幅に落ち込んだ分、その反動が今期に反映された部分もありますが、着実な米景気回復を改めて認識させるに足る結果となっています。
そして、強い米GDPの後のFOMCは、予定通り月額100億ドルの債券買い入れを縮小し、ゼロ金利政策の長期間継続の必要性を強調。
このところの強い経済指標を受け、もっとタカ派的な発言もあるのではないかとの懸念もありましたが、ブレることなく無難に通過した印象。もちろん内部ではタカ派が勢いを増していると思われ、これがいつ表面化するのかが問題です。
貴金属市場としては、従来スタンスを崩さなかったFOMCの影響は限定的で、サプライズな結果となった米GDPにより軟調。
しかし、為替は大きく反応しているにも関わらず、貴金属の値動きは限定的。もっと下げてもおかしくない状況にもかかわらず小幅な下げに留まっています。ただ、国内価格に至っては円安効果で逆に上昇。明日の米雇用統計後にまとめて動いてくる可能性も有るので注意が必要です。
ちなみに米雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計も昨日発表されており、結果は21万8000人増と市場予想23万人増を下回る結果。米雇用統計の予想も23万人増となっていますが、20万人を越えれば問題なしでしょう。