米ISM製造業系指数の改善から貴金属急落
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- 2017.07.04
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FRB・ECBが出口戦略に積極的になっていることで、欧米の金利が上昇傾向となっています。
この状況下で発表された6月米ISM製造業景況指数は57.8と市場予想55.3を上回り約3年ぶりとなる高水準を記録。ISMの改善をきっかけにドルが急騰し、リスクオンでNYも上昇。原油が47ドル台まで急伸したことも市場の安心感を後押ししました。
こうなると売られる宿命の貴金属。貴金属は全面安となり、金は下値抵抗線を抜け一時1217ドルまで急落。こうなると1200ドル割れも考えざるを得ない状況。貴金属には厳しい局面となっています。
一方で為替はドル高に対し素直に円安に振れています。113円台まで円安が進んだことが国内貴金属価格の下落を和らげています。
9月の米利上げやバランスシート縮小が改めて意識されたことで貴金属は即座に反応してきました。しかし、イエレンFRB議長から割高感を指摘されているNYダウは利上げというマイナス材料を無視。調整すべき局面で調整しない状況は明らかに異常であり、本格的な調整局面が来ればそのツケが回ってくることになるでしょう。危うい状況です。