米GDP悪化でも年内利上げ観測は弱まらず
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- 2015.10.30
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12月利上げの可能性を残したタカ派的FOMCの余韻が残る中、米GDP発表。
第3・四半期米GDP速報値は+1.5%と前期の+3.9%から大きく減速し、市場予想+1.6%にも届かない結果となりました。
ただ市場は、予想を下回る結果に対して失望とはなっていません。理由としては、発表前に+1%程度にとどまる可能性があるとのより低い予想が台頭していたこと、GDPの7割を占める個人消費が+3.2%と堅調だったため。企業の在庫減少も大きく、次期は再び勢いを取り戻すとの見方が大勢です。
結果として予想を下回る米GDPであっても、12月利上げ観測を弱めるには至りませんでした。
ドルは前日から軟化していますが、貴金属は下げ止まらず。年内の利上げ見送りを強く織り込んでいた分、その反動が大きくなっている印象です。
金は連日の急落でついに1150ドル割れ。
少なくとも来週の米雇用統計まで流れは変わりそうにありません。
本日は日銀金融政策決定会合が予想されています。当初は追加緩和の可能性を予想するアナリストが40%程度いるとの話でしたが、足下では追加緩和期待は萎み現状維持が基本線となっています。2年連続の黒田総裁のハロウィンサプライズがあるのでしょうか?