米雇用統計改善でも貴金属大幅上昇 流れは変わった?
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- 2015.12.07
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11月米雇用統計は非農業部門雇用者数が21万1000人増と市場予想20万人増を上回り、失業率は5.0%と横ばい。
不完全失業率に不満は残ったものの、賃金上昇などその他は問題なし。また、過去2か月分のも上方修正されており、12月利上げに向けた最終テストはクリアとなりました。
市場は好調な米雇用統計を受け、景気先行き期待からリスクオン。NYダウは約370ドルの急伸。イエレンFRB議長がこのところ繰り返し年内利上げの正当性を説いていた事もあり、利上げが決定的になったにも関わらず市場に大きな動揺は見られず。むしろ材料出尽くし感もあります。ドルINDEXも98付近でほとんど動かず。
貴金属も全面高。金は1060付近から一気に1090ドル手前まで急騰。プラチナ・銀も大幅上昇となっています。
欧州の緩和は限定的で、米国は予定通り12月に利上げと、カードがほぼオープンになり、不透明感が解消されつつある市場。流れが大きく変わってもおかしくない局面です。
FOMCを待たずしてついに次のステージに移行したのでしょうか?もう少し見極めたいところです。