米雇用統計を前に様子見
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- 2016.07.08
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ADP雇用統計が発表され、民間部門雇用者数は17万2000人と市場予想15万9000人を上回る改善。さらにその後発表された週間新規失業保険申請件数も25万4000件と市場予想27万件を下回る改善となったことで、米雇用情勢の底堅さが確認され、本日の米雇用統計に対する見方も強気に傾いています。
前月の米雇用統計は衝撃の結果となりましたが、それが一時的なブレなのかを判断するうえでも今回の米雇用統計は重要な意味を持ちます。しかし、今回の米雇用統計が強い結果となったとしても、米利上げ時期観測が再び前倒しされるかといえば疑問符がつきます。ただ、強い結果となればタカ派のFOMCメンバーは勢いづき、イエレンFRB議長をはじめとするハト派は厳しいかじ取りは必至。市場もそれなりの反応になると思われます。
米雇用統計に対する様子見モードの中、米雇用指数の改善もあり貴金属は軟調に推移。ここまでの上昇が大きかった分、利益確定売り圧力も強いですね。