米雇用統計もサプライズ
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- 2014.07.04
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昨日はECB理事会と7/4(金)が祝日の為、繰り上げて発表された米雇用統計というビックイベント。
まずECB理事会は先月マイナス金利を導入したばかりという事で様子見の現状維持。注目のドラギ総裁は、低インフレが予想以上に長期化する場合、非伝統的な措置を活用する準備があると発言。ユーロ経済の先行きに慎重な見解と追加緩和の可能性を示唆しましたが、ほぼ予想通りの内容。
そして6月米雇用統計は非農業部門雇用者数28万8000人増と市場予想21万2000人増をはるかに上回るサプライズ。失業率も6.1%と約6年振りの水準まで低下。
昨日のADP雇用統計のサプライズな結果がそのまま本番でもでました。労働参加率は依然記録的な低水準のままですが、細かいことは吹っ飛んでしまうような強い数字です。
雇用統計のサプライズを受け、ドルは一段高。リスクオンの市場ではNYダウがついに悲願の17000ドル達成。
一方で、ドル高と利上げ時期前倒し観測から圧迫されるのが貴金属。大幅下落も予想された中、金は発表直後に約1310ドルまで急落しましたが、終わってみれば1319ドルと前日比-10ドル。これだけのインパクトがある雇用統計に対して下落は限定的といえます。尚、銀とプラチナの下落はさらに小幅。やはり現在の貴金属は強いということでしょうか?
米国は本日から3連休。連休明けに雇用時計は再評価されることになるでしょう。