相場天気予報MARKET FORECAST

週末に発表された2月米雇用統計は予想を越える強い結果となりました。

非農業部門雇用者数は市場予想23万5000人増に対し29.5万人増。失業率も前月から0.2％低下し5.5％に改善。

前月の数字や改定値も含め、もはや雇用関連で金融緩和をする根拠は見当たらなくなったともいえる強い結果です。最近注目され始めた賃金上昇は前月比0.1％増と伸びが鈍化していますが些細なこと。

これを受け、3月FOMCで「忍耐強く」の文言削除。6月か遅くても9月に利上げ開始が決定的となりました。

年後半の利上げを想定した市場は、6・9月の利上げ時期前倒しを急速に織り込む動きにシフト。ドルは跳ね上がり、さすがにNYダウも急落。貴金属は当然のごとく大幅下落となり、金は1164ドルまで下落。それでも利上げという利子がつかない貴金属にとって最悪ともいえるシュチュエーションでよく踏ん張っています。ある程度織り込み済みの材料であったとも言えますが、下げ終わったかどうかは影響が一巡する今晩を見ないと何とも言えません。

ステージがまた変わりました。