米雇用統計は失望の結果
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- 2015.07.03
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注目の米雇用統計は、非農業部門雇用者数22万3000人増と市場予想23万人増を下回り、4・5月分も下方修正。詳細としては賃金が横ばいで、労働参加率も1977年10月以来となる低水準で、市場の失望を誘う結果となりました。
このところの好調な経済指標で9月利上げが本命視されていましたが、イエレンFRB議長は労働市場に大きな関心を示していたこともあり利上げ観測は後退。今回の弱い米雇用統計を受け、イエレンをはじめFRBメンバーの発言内容に変化は出るのでしょうか?
7月5日の国民投票待ちのギリシャ。
情報が錯綜する中、IMFはギリシャ救済には4.9兆円の追加支援に加え、大規模な債務減免が必要となると指摘。国民投票で賛成多数となり、EUに残留したとしても大きな債務問題の解決というわけではありません。本当に根の深い問題です。
米雇用統計への警戒感から軟調模様の金は、一時1155.8ドルまで下落。その後、弱い米雇用統計を受け1165ドルまで値を戻しています。
この水準まで来ても強い反発はなし。値頃感はあっても買うに買えない貴金属です。