米雇用統計は予想を越える
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- 2014.12.08
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11月米雇用統計は非農業部門就業者数が32.1万人増と市場予想23万人増を大幅に上回り、さらに前月分も上方修正され、強い雇用情勢を印象付ける結果となりました。
もともと強い結果が予想されていましたが、それを楽々越えるサプライズな数字です。そして今回だけの数字ではなく通年でも1999年のドットコムバブル以来の高水準。
労働参加率やパートタイマー増加等の問題はありますが、過去の数字と対比して見ればもはや雇用情勢は正常化しているといえるでしょう。
これを受けてFRBは利上げしない理由が一つ減り、利上げ時期の前倒し圧力も増すことになります。
ドルINDEXは急騰し、ドル高に圧迫された貴金属は急落。金は約20ドル下落しましたが、雇用統計のサプライズ的な強い数字からみればよく踏み止まっています。国内価格は円安が一段と進んだことで小幅上昇。
円はついに121円台に突入。円安の勢いは未だ衰えず、一気に125円をとっても不思議ではありません。しかし、ちょっと急ぎ過ぎです。日本政府としても120円は警戒ラインだったのでしょうが、選挙が絡み対策をとることが出来ていません。どちらかといえば悪い円安シナリオに治被いているような感じもします。
いずれにしろドル建て貴金属価格より為替要因が大きい相場となっています。