米雇用統計は予想を上回る
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- 2013.12.09
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週末発表された注目の米雇用統計は非農業部門雇用者数20万3000人増と市場予想18万人増を上回り、目安である20万人も越える改善。また、失業率も7.0%と前月7.3%から大幅に低下。さらに懸念されていた労働参加率も改善。
このところの好調な経済指標を裏付け、非の打ちどころのない強い結果となりました。
これで米緩和縮小はタイミングだけの問題です。最も可能性の高いといわれているのはイエレン新体制の船出となる3月。1月は米債務上限問題がある為、3月がやはり現実的でしょう。
強い雇用統計から市場は圧迫されるのかと思われていましたが、週末の動きは逆目。早期緩和縮小観測の高まりで大幅下落が予想されていた貴金属は、発表直後こそ下落したもののすぐに反転し、終わってみればほぼ前日と同じ値位置。為替は素直に円安に振れていた為、国内価格は大幅上昇となっています。
そして貴金属と同じく金融緩和の恩恵を強く受けている株価もこの日は上昇。市場は既に緩和縮小を織り込んだうえで、次のステージに進んだかのような動きです。
次のビックイベントである12月FOMCは18・19日。金の1200ドルは思っていたより強い底となっていますが、これ以上上昇する理由もありません。FOMCまでレンジ内の揉み合いが続きそうです。