米雇用統計はサプライズ
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- 2015.10.05
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注目の9月米雇用統計は非農業部門雇用者数が14万2000人増と市場予想20万3000人増を大幅に下回る結果となりました。さらに上方修正が期待されていた8月分が17万3000人増から13万6000人増へ、7月分も24万5000人増から22万3000人増へ下方修正。
3か月合計でも節目となる20万人に大きく届かず、世界経済は不安定でも米経済回復は堅調であり、その中でもFRBが特に重視していた雇用情勢については信頼が強かっただけにインパクトは増します。
サプライズとなる米雇用統計の結果を受け、利上げ時期の予想は大きく後退。10月は当然のこと、12月も難しいとの見方が強まっています。利上げは越年という事になるのでしょうか?
市場も米雇用統計で大揺れ。初動は米景気の先行き不安から株価急落となったものの、その後は利上げ時期の大幅後退でリスクオン。終わってみればNYダウは200ドル高。
貴金属も全面高となり、金は1105ドルから1142ドルまで急騰。為替も株同様に一時119円割れとなったところから急激に切り返し120円付近で動いています。
このところFRBメンバーから年内利上げのメッセージが相次いでいましたが、サプライズとなった米雇用統計を受けた発言内容に変化が出るのか注目です。