米雇用統計はサプライズ
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- 2015.04.06
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注目の3月米雇用統計は非農業部門雇用者数が12万6000人増と市場予想24万5000人増を大幅に下回るサプライズ。
節目とされる20万人も大きく割り込み、2013年12年以来の低水準となりました。
失業率こそ予想通りの5.5%となったものの、過去2か月の非農業部門雇用者数は下方修正され、平均時給も+0.3%と伸び悩み。
原油安・悪天候・西海岸ストライキなどの悪要因が重なった結果で、成長過程に起きる踊り場的な落ち込みに過ぎず、今回だけの結果をもって大局を見ることは出来ないという考えもありますが、内容も含めてここまで悪ければ市場としても早期利上げ観測は後退し、少なくとも6月の利上げはなくなったという感覚。
9月利上げが本命となりましたが、年内の利上げ自体を怪しむ声も出てきます。
米主要企業の2015年第一四半期決算予想も-2.8%となっており、米国は利上げに向かって最後の大きな壁にぶつかっています。最終関門は簡単には越えられないでしょう。
雇用統計を受けた市場は当然のごとくドル売りですが、米市場が休場だった為、動くことが出来ず反応は週明けまで持ち越し。今朝東京市場開場とともに大きく動き貴金属は全面高。金は1220ドル手前まで急騰。
影響は未だ一巡しておらず、今夜の続伸にも期待です。