米雇用統計はまたもサプライズ
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- 2016.08.08
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7月米雇用統計は非農業者部門雇用者数が25万5000人増と市場予想18万人増を大幅に上回り、さらに前2か月も上方修正されるポジティブサプライズ。
その他、失業率こそ4.9%と予想を上回ったものの、平均賃金は上昇するなど、英EU離脱後の雇用統計としては文句の付けようがない結果となっています。
正直、米GDPの弱い結果もあり、今回の米雇用統計はさほど材料視されないのではないかと考えていましたが、ここまで強い結果になれば話は別です。市場ではにわかに9月利上げ観測が高まることとなりました。
しかし、現実的には大統領選前となる9月の利上げは至難の業。これを実現させるには8/26のジャクソンホールでイエレンFRB議長による非常に強い利上げシグナルが必要となります。そこまでこの短時間で踏み込めるか疑問です。本命はやはり12月となりそうですね。
米雇用統計を受けドル高に加え、株高のリスクオン。
高値にあった貴金属は対照的に下落。金は1330ドル台まで押し戻されています。
一方、不安定な為替は素直に円安に振れ現在102円。日銀の9月追加緩和観測もでてきており、もう少し円安に動いてくれればよいのですが…。
今年もお盆休みを前に市場は大揺れです。