米雇用統計は○ しかし貴金属は急騰
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- 2016.02.08
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米1月雇用統計は非農業部門雇用者数が15万1000人増と市場予想19万人増を下回り、12月分も26万2000人増に下方修正。
非農業部門雇用者数は失望の結果となりましたが、一方で失業率は4.9%と予想外の低下。さらに内容を詳細に確認すると、平均賃金が0.5%上昇し、労働参加率も62.7%と改善。
もともと失業率が低水準になれば雇用者数の伸びは15万人程度が正常という話がありました。市場も今回の雇用統計の評価に戸惑うような動きが見られましたが、結果としては非農業部門雇用者数よりも内容を重視し、雇用状況は堅調であるという判断に傾きました。これを受け、低調だったドルが反発。NYダウも急落して終わっています。
ただ、今回の雇用統計は決して悪いものではありませんが、昨今の弱い情勢を打ち消し、3月追加利上げを決意できるほどの内容でないことも確かです。この部分を見越して買われたのが貴金属。ドル高でも急騰し、金は1175ドルまで高値を付けました。
はっきりとしない金融政策からの逃避もあるのでしょうね。
米雇用統計の影響が一巡するまで揺れ動きそうです。