米雇用統計の改善を受け貴金属は一段安
- UPDATE
- 2017.07.10
- GATEGORY
- OTHER
注目の6月米雇用統計は非農業部門就業者数が22.2万人増と市場予想17.9万人を上回る改善。失業率は4.4%と予想(4.3%)より悪化となりましたが、労働参加率が上昇していることも要因であり問題なし。インフレ上昇のきっかけと期待される平均賃金は+0.2%と市場予想+0.3%に届かず伸び悩みが見えます。
全体的には良好な雇用統計と言える結果。少なくともFRBに金融政策のスケジュールを変更させるような内容にはなりませんでした。
6月米雇用統計を受け、9月バランスシート縮小開始、12月追加利上げというコンセンサスがさらに固まったという印象。
欧米の長期金利上昇のトレンドに連動して貴金属の売りも止まりません。
金は一時1210ドル割れとなり、1200ドル割れが必至の状況に追い込まれました。流れを変えるような大きなイベントがない限り底も見えない状況です。一方で為替も114円台に突入してドル建て価格下落の衝撃を和らげる格好となっています。
ジワジワ下げられる嫌な展開が続きます。