米雇用統計の改善を受け米金利急騰
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- 2018.02.03
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2月米雇用統計は非農業部門雇用者数が20万人増と市場予想17万5000人増を上回り、注目のインフレ関連指数である平均時給も前年同月比+2.9と8年半ぶりとなる高水準を記録しました。尚、失業率は4.1%で横ばい。
堅調な就業者数の伸びに加え、トランプ減税による効果もあり懸念材料だった賃金も上昇。今回の雇用統計はポジティブな結果となりました。
これを受け、市場では年3回から年4回へ米利上げペースが加速するとの思惑が強まりドルが上昇。そしてドル以上に米長期金利が急騰し、10年債利回りは2.85%と4年振りの水準まで上昇しています。
ブラックホールのようにすべてを買い材料として飲み込んできた米株式市場でしたが、利上げペースの加速を嫌い終値で665.75ドル安と約9年ぶりとなる下落幅を記録。
一方、貴金属もドル・米金利高という状況を受け急落。金は一時1330ドル割れ。
1月FOMCを通過したことで、3月FOMCでの利上げが改めて意識され、さらには20利上げペースの加速観測が強まっている状況。日欧の金融正常化観測からドルは抑制されていますが、米長期金利の上昇ペースは加速気味。この流れが本格化するか見極めが必要です。