米雇用統計の余波が残る市場
- UPDATE
- 2016.08.09
- GATEGORY
- OTHER
ポジティブサプライズとなった米雇用統計の余波が残る中、昨日の相場は比較的落ち着いた値動きとなりました。
今回の米雇用統計より、米国雇用情勢の底堅さが確認され、米経済の回復期待が高まるとともに、9月利上げが再度意識されました。しかし、現実としては先日発表された米GDPは低迷し、英EU離脱による影響が出るのもこれから。さらに、日英では追加緩和が実施され、EUもこれに追随する見込みとなっており、世界的な緩和はトレンド。世界的な緩和トレンドの中で、米国が利上げに踏み切ることは強いドル高を容認することになります。米大統領選も迫った状況で、無用の混乱は避けたいはずであり、そうなるとやはり9月利上げは現実的ではなく、12月以降と見るべきでしょう。ただし、これも米経済指数の改善が続き、世界経済も落ち着いているという前提での話し。利上げは簡単ではありません。
昨日は株価の上昇も一服し、貴金属は安値から切り返す展開。為替も102円台でとどまっており、市場は早くも次の材料探しです。