米雇用統計の余波
- UPDATE
- 2014.01.14
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サプライズとなった雇用統計の余波が広がっています。
NY株が大きく崩れたことで、3連休明けの日経平均は一時400ドル超の下落。
雇用統計前は105円台に達していた為替も102円台まで円高が進んでいます。
株・為替ともにここまでの上昇スピードが速かっただけに、調整に入るとその下落幅も大きくなるのは必然でしょう。
対照的にポジティブな材料だったはずの貴金属は、上昇はしたものの上値を抜けるほどの強い動きではありません。レンジ相場が続いているため、動きは膠着化してきています。
さて、米雇用統計はサプライズでしたが、一度の数字のブレで大局的な米景気回復の流れは変わらないという見方が優勢です。ただ、労働参加率の低下という悪い原因であっても、失業率は6.7%まで低下し、FRBの目標である6.5%に手が届くところまで来ました。FRBはフォワードガイダンスの修正を考えざるを得ないですね。
今のところ、年内での量的緩和終了という方向性のようですが、来年まで持ち越される可能性も大です。
そして、忘れがちですが、米債務上限も2月上旬で期限が来ます。年末に与野党で政府機関閉鎖回避のための予算協議に合意したことで、債務上限問題解決へも楽観的な見方が強いですが、共和党は一枚岩ではありません。再びティーパーティーが攻勢を強めてくるでしょう。今年は中間選挙も控えており、与野党ともに簡単には妥協できないでしょう。
2014年もスタートから緊迫しています。