米雇用統計と北朝鮮情勢
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- 2017.10.07
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昨日発表された9月米雇用統計は非農業部門就業者数が3万3000人減少と市場予想9万人増を大幅に下回り、2010年9月以来となる7年振りの減少。
失業率は-0.2%低下し4.2%。インフレ関連として注視されている平均賃金は前年同月比+2.9%と大幅上昇となっています。
雇用者数がマイナスに転じたことは驚きでしたが、もともと今回の雇用統計はハリケーンの影響が大きく、数字がブレると予想されていたことと、今後の復興需要への期待感から雇用者減少の影響は限定的でした。それより平均賃金上昇からのインフレ期待が勝り、12月利上げ観測は一段高。ドルは急騰し、貴金属は急落という展開になりました。
しかし、その後リスクオンの市場に北朝鮮情勢が冷や水を掛けました。
今週北朝鮮を訪問したロシア下院員が北朝鮮は長距離ミサイルの発射実験を計画しており、米国西海岸が射程距離に入ると見解を示したとロシア通信が報道。
10月10日の朝鮮労働党70周年記念日に向け、再び北朝鮮情勢が警戒されることになりました。
北朝鮮情勢の緊迫化を受け、急騰してたドルは急落に転じ、逆に貴金属は反転上昇。1260ドル割れ目前まで追い込まれていた金も1276ドルまで回復。
3連休明けの市場はどうなっているでしょうか?