米経済指標は強弱で相殺
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- 2014.11.26
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昨日の注目は米経済指標でした。
まず7-9月期米GDP改定値が発表され、+3.9%と速報値+3.5%から上方修正。市場予想+3.3%も上回る強い数字となりました。
強い米国が確認されたことでリスクオン傾向も強まりましたが、急ブレーキをかけたのがその後発表された米消費者信頼感指数。11月消費者信頼感指数は88.7と市場予想96を大幅に下回る低下。前月が7年振りとなる大幅改善となっていたこともありインパクトは大きくなりました。
強いGDPと弱い消費者信頼感指数で市場に対する影響は相殺され、さほど貴金属も動かず。
明日米国が感謝祭で休場となることも影響したのでしょう。
逆石油ショックともいわれる大幅下落で俄然注目を集めている原油価格。商品相場の筆頭ともいえる原油の動向は商品相場全体に大きな影響を与えます。
明日OPECが開催され、原油価格の低迷について話し合いが行われます。現状の価格では産出コストの高い国では既にコスト割れ。協調して減産することを訴えるのでしょうが、サウジなどの中東主要国は減産に反対の構え。
減産が合意に至らなければ原油価格の急落は必至。そうなれば貴金属も無傷ではいられないでしょう。