米経済指数の改善を受けリスクオン
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- 2017.10.03
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昨日発表された9月米ISM製造業景気指数は60.8と市場予想58.0を大幅に上回る13年ぶりの高水準を記録。また、8月米建設支出高も予想を上回る改善となったことを受け、一段とリスクオンが進む展開。トランプ大統領の税制改革案への期待も継続し、NYダウは8営業日ぶりに史上最高値を更新しています。
一方、好材料ばかりではなく、米ラスベガスで起きた銃乱射事件は58名が死亡、515人以上が負傷する大惨事となりました。イスラム国が関与を認めていますが、真相はまだ解明されておらず市場の反応は限定的。
そして、年内利上げについては連銀総裁が相次いて慎重な姿勢を表明しています。
全体的にはリスクオンとなっており、ドル・米金利は上昇。貴金属の軟調地合いも続き、金は1270ドルの攻防となっています。
リスク要因が解消されているような現状ですが、北朝鮮は依然策動を続けており、一見堅調な欧州でもカタルーニャ独立やドイツでの極右台頭と問題は山積。米国も債務上限は先延ばしされただけであり、トランプ大統領の税制改革も実効性に問題あり。どこから火の手が上がっても不思議でない状況です。現状は一時的な平穏のターンにすぎないのでしょうね。