米株式にも陰りが
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- 2014.10.08
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昨日はまず欧州で、8月ドイツ鉱工業生産指数が-4.0%と市場予想-1.5%から大幅に下回る結果となりました。8月はウクライナ情勢の緊迫化で大口取引先であるロシアとの関係が拗れたことも大きな要因ですが、それでも欧州最大の経済規模を誇るドイツの落ち込みはショッキングです。
また、IMFが最新の世界経済見通しを発表。2014年の世界成長率を+3.3%に下方修正。7月に続く下方修正となり、世界経済の不透明感が改めて指摘されることとなりました。
特に日本がひどく、成長予想は+0.9%と7月から-0.7%で先進国中最大の引き下げ。IMFは2015年の消費増税は予定通り実行すべきとしていますが、これにはもう一段の金融緩和がセットされないと不可能でしょう。
米国の経済回復は着実ですが、世界的に減速感が強まっていることで米株式も下落。ダウは272ドルと大幅下落となっています。わが世の春を謳歌した米株式にも落日の日は確実に近付いているのでしょう。
ドル高も一服していることで貴金属は続伸。落ち込みの激しかった白金系の巻き返しは凄いですね。