米早期利上げ観測の高まり
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- 2016.08.22
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26日(金)のジャクソンホールを控え、米利上げ時期についての憶測が飛び交う市場。
早くても米利上げは12月というのが市場の共通認識でしたが、先週ダドリーNY連銀総裁が9月利上げの可能性を示唆。その後発表されたFOMC議事録ではダドリー総裁の発言を裏付ける内容はなく、従来通りの利上げに慎重なスタンスが確認されたことで市場は一安心。しかし、週末に他の連銀総裁だけでなく、中立派とされている重鎮フィッシャーFRB副議長までもが完全雇用と2%の物価上昇率は目標に近づいているとの見解を示し、具体的な時期にこそ言及しなかったものの近い将来の利上げを匂わせたことで市場の不安は強まっています。
最も可能性が高いと考えられている12月利上げですら市場は50:50に分かれており、9月利上げに至っては1割程度の織り込み具合。もしジャクソンホールで9月利上げを示唆するような発言があれば大混乱必至の状況。FRBが重視するはずの市場との対話はどこに行ったのかという事になります。しかし、市場の見解があまりにも偏っていたのは事実。イエレンFRBとしてもバランスをとる必要があるのは確かでしょう。
金利政策に敏感な貴金属は大幅下落。米早期利上げ観測が再び高まっていることで為替は反転しやや円安。今週も大荒れ必至です。