米大統領選 壮大な行って来い相場
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- 2016.11.10
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米大統領選での予想外のトランプ氏勝利。
希望的観測を含めヒラリー氏の勝利を大方織り込んでいた市場は大パニックに陥りました。開票が進みトランプ氏の健闘が伝わるにつれ、市場は動揺しドルは急落、対照的に円は買われ一気に101円台に突入。リスクオフで日経平均も一時1000円以上の暴落となり、金は約60ドルの急伸で1338ドルを付けるなど、ブレグジット時以上の混乱となりました。
当初予想されていたトランプ氏勝利なら金は1400ドル以上の高値をつけるとの話通り、リスクオフがさらに進むかと思われましたが、大統領選の行方同様に市場の反応もサプライズな動きとなります。
トランプ氏の勝利宣言での財政刺激策や規制緩和、さらに共和党が上下両院の多数派を確保したことによる捻じれ解消が期待感に変わり、市場はまさかのリスクオンに転じました。
これを受け米10年債利回りは2%を超え、NYダウは250ドル以上の値上がり。ドルも急反発し、為替は105円台まで円安が進みました。
そして急騰していた金は売られ、終わってみれば1280ドル付近と、結局市場全体が壮大な行って来い相場となったような形です。
誰も大統領選後の一連の流れを予測することはできませんでした。結果的に見ればトランプショックから市場が大暴落することを思えば良かったのですが、未だ市場も半信半疑のような動き。まだまだ大きな余震が続くことでしょう。