米国一強
- UPDATE
- 2015.10.01
- GATEGORY
- OTHER
昨日は米雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計が発表され、民間雇用者数は20万人増と市場予想19万4000人増を上回る結果となりました。
米国雇用情勢の堅調さが改めて確認されたことで、年内の米利上げ観測も高まりドル高。
対照的に欧州で発表された9月ユーロ圏CPIは-0.1%と市場予想0.0%を下回り、ECBの追加緩和が意識される展開となっています。
多少のブレはあっても米経済は強いことは間違いなく、世界で一強状態。
リーマンショック時には中国に加え新興国という牽引役がいましたが、現在は米国以外に牽引役は見当たりません。また、すでにほとんどの国が手持ちのカードをオープンにしており、これから切れるカードも限られているという非常に難しい状況です。
FRBは世界経済を考慮し、9月利上げを回避しましたが、その後相次いでFRBメンバーが年内利上げを示唆することとなり、かえって市場を混乱させる元凶になっているとの批判が集中。不透明感を市場が嫌気しているのは明らかであり、もう一歩踏み込んで利上げ時期を明確にすることが望まれています。
貴金属はドル高に押され続落。悪材料が積み重なる状態に、金も耐え切れず1110ドル台まで後退。プラチナも再び900ドル割れが意識されます。
本日から中国は国慶節で大型連休入り。中国発の悪材料も減ってくれればいいのですが。