米国の混乱
- UPDATE
- 2013.10.04
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米債務上限問題は進展を見せることなく、刻々と17日のタイムリミットが近づいています。
両陣営共に歩み寄りの気配は見えず、政府機関は閉鎖されたまま。米国民の政治不信が強まっています。オバマ大統領はアジア訪問・APEC参加を取りやめ、国内で混乱収拾に努めるとのこと。
デフォルト懸念は徐々に高まっていますが、最終的には合意されるとの見方が支配しています。少額の上限引き上げで、時間稼ぎをするという問題先送り案もあり得そうです。
また、この日発表された米ISM非製造業指数が54.4と市場予想57を大幅に下回る2008年11月以来の数字に低下。
債務上限問題に加え、このところの経済指数の低迷で10月緩和縮小観測は大きく後退。※雇用統計は延期が決定。
整理すると、債務上限問題は金にとってはプラス材料ですが、株にはマイナス。10月緩和縮小見送りは金にも株にもプラス材料。
よって金はもっと上昇してもよさそうな場面ではありますが、株をはじめとする全体的なリスクオフの流れに上値を抑えられている状態です。来週火曜日から国慶節明けの中国が戦線復帰します。ここで流れが変わりそうな予感もありますね。
尚、貴金属でも景気連動商品である白金系(プラチナ・パラジウム)はリスクオフの煽りを食らい低迷中です。