米国だけでなく欧州の決断が待たれる。
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- 2012.09.11
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ジャクソンホールでのバーナンキFRB議長講演を受けて急騰した金曜日の市場でしたが、
週末発表された中国経済指標の悪化で中国景気減速感が強まり、週明けの本日は上値が重い展開。
本日レーバーデーで米市場が休場になっていることも影響しています。
週末を挟み、改めて冷静にバーナンキ講演を振り返ってみると、QE3の確率は変わっておらず、週末の雇用統計次第で判断は変わるという状況であり、QE3が確定したかのような急騰市場には違和感を覚えました。
また、貴金属相場の上昇はQE3を先取りして織り込む動きであり、仮にQE3が決定したあとの値動きは限定的かもしれません。
米国に市場の関心は向かっていますが、今週は週末の米雇用統計以外にも9/6(木)のECB理事会というビックイベントが控えています。債務国救済に向けてのアクションはこれ以上先延ばしできないところまで来ており、ドラギ総裁は今度こそ具体的な策を発表しなければ市場の失望は非常に大きなものになるでしょう。
9/12にESMに対するドイツ憲法裁判所の判断が下されますが、その前にECBの決断が待たれます。