米利上げと不透明なギリシャ情勢
- UPDATE
- 2015.06.09
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週末の米雇用統計と不透明なギリシャ情勢で、市場の動きも混沌としてきました。
欧州ではギリシャがIMFへの支払いを月末へジャンプしたことで、若干の時間的猶予が出来ましたが、依然交渉は行き詰まり。EUの交渉窓口であるユンケル・ユーログループ長は、譲歩を見せないチプラス・ギリシャ首相との電話会談を拒否。ギリシャの信用は既に地に堕ちており、救済するかどうかはギリシャ国民の為ではなく、他のユーロ諸国の利益に適うかという事です。
そして米国では9月利上げを織り込む動きが進み、米株式は下落。強気相場が続いていた株式市場にも、やっと利上げに現実感が出てきたようです。
ただ、利上げ観測が強まったにも関わらずドルは下落。先日のG7でオバマ大統領が「強いドルは問題」との報道が出たこともドル調整に拍車を掛けました。※この発言はその後否定。
ギリシャリスクとドル下落で貴金属は反発。状況は決して良くないのですが、この水準まで下がって来れば買いが入ります。しかし、為替も円安一服したことで国内価格は下落。要因が絡み合って、ますます複雑な相場となってきました。